イベントの報告! 〜後編〜

 HIROMAの森です。

 前回、
「広島のコンテンツ産業で働くということ」
 イベントの報告を
 第一部の講演まで完了しました。

 今回は、その続きから報告いたします!


○第二部・本音deトークセッションの前に


 第一部の講演も終わり、
 とりあえず質疑応答。

 今回は、事前に質問を集める形を
 とっていたのですが、
 けっこうたくさんの質問が集まりました。

 日本での講演会の場合、
 その場で質疑応答しても、
 あんまり質問があがらないので、
 こういった形式のほうがよいのかもしれません。

 もし、その場で質問をあげる確率を高めるなら、
 事前にサクラを用意して、
 あんまりたいしたことない質問をさせるのが、
 よいのかもしれません。
 そうしたら、続いて質問が出やすくなりますし。

 ……でも、それって、
 いつぞやにはやった、タウンミーティングっぽいですね。

 まぁ、あんまり質疑応答に時間はさけなかったんですが。
 ちょっと残念。

 
 で、そのあとは、10分ほど小休止。
 休憩といえば、飲み物がほしいところですね。
 その点でも、今回はなかなかきめ細かいサービスがありました。

 HIROMAの倉田のほうで、「釜茶クラブ」という
 グループを兼任しており、
 「水出し緑茶」なるものを作って
 参加者にふるまってました。


 私は、お茶のジャンルでは、
 どちらかといえば紅茶派ですが、
 水出し緑茶、おいしかったですね。


トークセッションの前のおねがい


 そんなこんなで休憩も終わり、
 いよいよ第二部。

 第二部は、参加者に次の3つのセクションに
 分かれてもらい、
 それぞれで本音で想いを話し合ってもらう、
 って寸法です。

 1.アニメ、映像
 2.ゲーム
 3.グラフィック・Webデザイン

 参加者の大半は、グラフィック・Webデザイン。
 おかげで、スタッフの配置が当初とちょっとだけ
 変わりましたけど。

 ゲームは、結構少なかったですね。
 最終的には4人ほどでしたが、
 でも当初は2人の可能性が高かったですからねぇ。

 アニメは、そこそこでした。

 そんな中で、グループ分けも終わり、
 いよいよトーク開始……

 ってその前に、
 参加者の皆さんに、いくつかの「おねがい」を。

 1.人の意見を頭ごなしに否定しないでね
 2.似たような意見でもいいので、
   とにかくたくさん意見を

 まぁ、これはたくさん意見を出させる
 「ブレーンストーミング」のための
 絶対条件ですね。

 とくに今回のケースの場合、
 参加者の「こだわり」が強いと
 想定されましたからねぇ。

 アニメやゲームで、自分の好きな作品が、
 目の前でけなされたら、誰だっていい気分じゃないですからね。

 Webデザインでも、
 「自分、ホームページビルダー使ってるんですけど」
 とかいったら、

 「はっ、この素人が」
 な〜んてけなされたら、いい気がしないですよね。


 人のこだわりは、TPOもありますが、
 なるべく尊重しましょう。


○いよいよ、トークセッション


 ぶっちゃけ、トークセッションといっても、
 ブレーンストーミングでなるべく意見をださせて、
 意見をポストイットに書いてもらって、
 ポストイットを張り替えながら、カテゴリごとに
 並び替えるだけなんですけど。

 この「ポストイットをカテゴライズ」する手法は、
 専門的には「KJ法」と呼ばれます。

 「KJ法」については、こちらから
 (ページ中ごろに、記載されてます)

 で、話し合ってもらうテーマは
 「できのよいコンテンツを作るために必要なもの」
 「そのために皆さんがしたいこと」

 この2つ!

 流れとしては、参加者の好きなアニメやゲーム、
 あるいはWebデザインを出してもらって、
 それをみんなで共有しながら、
 できのよいアニメとかゲームを作るために
 何が必要かを、そのために皆さんができること、
 あるいはしたいことを、皆さんで考えてもらおうかと。

 私は、黒子に徹したかったので、
 ここではタイムキーパー。
 「あと15分です」「あと5分です」とかいうだけの
 お気楽な係です。


 トークの前には、
 HIROMA代表の福田と、
 第一部で講演していた納島さんによる、
 簡単な掛け合い、というよりミニコント。
 なかなか面白かったです。

 
 で、いよいよトーク開始。

 さっきの「ブレーンストーミング」とか
 「KJ法」といったスキルは、
 実は「ファシリテーションスキル」の一つ。

 各セッションを担当するHIROMAスタッフは、
 ファシリテーターとしての力量が問われるのですが、
 心配、ご無用。

 HIROMAスタッフの大半は、
 まちづくりの「ファシリテーション講座」を
 修了してますからね。

 まぁ、全体的に、
 けっこう意見は出ていたのではないでしょうか?
 今回、時間が少なかったので、
 まとめきれなかったグループもあったようですが。

 その間、私は、
 時間を見てるだけでも暇なんで、
 いろんなグループに立ち寄っては、
 合いの手をいれたりしてました。


○セッション結果の発表会!


 その後は、セッションで話し合った結果を、
 グループごとで発表!

 参加者の中から、適当に発表者を決めて
 発表してもらいました。

 参加者の大半は、学生ということもあり、
 みんな緊張気味でした。

 私は、タイムキーパーですから、
 時を管理しないといけません。
 発表時間は3分でしたからね。

 発表1分前になれば「1分前」の札を上げ
 30秒前になれば「30秒前」の札を上げ、
 で、時間になったら……

 ベルを勢いよく、チン!

 発表者は、しぶしぶ引き下がります。
 私、だいぶ嫌われたでしょうが、
 やむを得ません。

 今回は、それでも語り続ける猛者は、
 いなかったですね。
 (たまにいるんだな、これが……)


 その後に、納島さんの総括。
 最初に、

 ファシリテーターの秘訣は『感動』を引き出すこと」

 というお話。
 具体的には「コンテンツを通して、感動したことは?」
 といった切り口ですね。

 これ、結構奥深い言葉です。
 「すきより」で今度ファシリテーション講座やるとき、
 これ言おうかな……

 で、その後は感動がらみのお話や、
 納島さんが広島で今後したい夢などを
 熱く語ってましたね。

 
 最後は、お決まりのHIROMA代表・福田の簡単な挨拶で、
 その場はお開きになりました。


○イベントが新聞に載った! けど……


 このイベント、とりあえず
 中国新聞と読売新聞が、記事にしてくれました。

中国新聞

<読売新聞>

 読売の方は、アンケートに

 「あの記者の方は、空気が読めない」
 みたいなことを書かれてましたが、
 
 短い文章ながら、ポイントを押さえてましたね。

 まぁ、テレビを見てると、
 レポーターの方々は、場の空気も読まずに
 バンバン、キツイ質問投げてますからねぇ。
 
 ある意味「健全な批判精神」というのは、
 「場の空気を読まない」ということかも、しれません。


 中国新聞のほうは、
 完全に「アニメ」について考える、
 そんなイベントになってましたね。

 主催のHIROMAやまちづくりも、
 取り上げられてなかったし。
 
 たぶん、普通にあの記事を見たら、
 納島さん主催のイベントだと、
 思うんじゃなかろうか?

 HIROMA全体では、
 だいぶ不満げでしたね。
 (そりゃそうだ)


 まぁ、私くらいの年になると、
 どうもそういったことで、
 すぐにはキレなくなるというか、
 老獪の境地というか、そんな感じです。

 メディアの情報操作というやつでしょうか。
 もうすこし専門的に言えば、
 メディア・リテラシーってやつです。

 欧米では「情報」というものを、
 「インフォメーション」と
 「インテリジェンス」の
 2つに、意識的に区別します。

 「インフォメーション」とは、
 文字通り「ナマ情報」のこと。
 この場合で言えば
 「HIROMAのイベントの内容すべて」です。

 それに対して「インテリジェンス」とは、
 「ある一定のバイアス(偏り)がかかった情報」
 です。

 この場合で言えば、
 「HIROMAのイベントは
 『納島さん主催のアニメイベント』だった」

 というのが、インテリジェンスです。

 マスコミは、意図的にインフォメーションと
 インテリジェンスをおりまぜていますんで、

 皆さんがテレビや新聞を見るときは、
 これがインフォメーションなのか
 それともインテリジェンスなのか、
 その判断が必要になります。


○最後に


 今後も、HIROMAのほうでは、
 新しいイベントを企画中です!

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