「広島国際アニメーションフェスティバル」に行ってきたよ


 
 HIROMAの森です。

 今回は、突撃アニメーションフェスティバルってことで、

 「広島国際アニメーションフェスティバル」の
  優秀作品の発表会を見に行きましたんで、
 その内容についてレポートします!

 まぁ、とりあえず、
 そこで発表された優秀作品について、
 私の独断と偏見を交えて、
 てきとうにご紹介しようと思います。

 ホントは、画像も掲載したいとこですけど、
 著作権の問題とかもありますんで、
 テキストだけで、それぞれの作品が、
 だいたいどんな話だったかを紹介しようかと思います。
 
 …でも、これって難しいんだよねぇ……
 

1.ラプサス(タイトルうろおぼえ)

 のっけから、説明しにくいアニメです。
 印象としては、
 「ストーリーはともかく、純粋に動きのあるアニメつくってみました!」

 ってところ。

 話の流れとしては……

 ・基本的に画面は、左半分が白、右半分が黒になっている
 ・そこに、左側に教会のシスターが登場
 ・で、右側の黒い部分に接触したりしてると、
  体がばらばらになったり、目だけになって動き出したりしてしまう

 …う〜ん。これでも、我ながらまともに説明した方では!?
 グロそうな雰囲気ですが、けっこうコミカルにやってました。

 それでもよくわからないって?
 まぁ、黒い部分の中に、邪悪な暗黒生命体がいたということで、納得してください。

 ちなみに、参加者たちはみな大爆笑でしたね。
 そんなに、面白かったかなぁ。


2.Beton

 これは、説明するのは、そんなに難しくないですが、
 わけがわからないって点では、似たり寄ったりです。
 全体的に、ダークな雰囲気が漂ってました。

 まず、舞台が現代のどっかの軍事境界線って感じのところで、
 兵士たちが、けだるそうに壁の向こうを守ってるんですね。

 そこに、けたたましく鳴り響くサイレン!
 敵か!? 敵が攻めてきたのか!?

 と思ったら、壁の向こうで凧があがってます。
 一見、なんかほのぼのとした雰囲気です。
 でも、兵士たちはなんか深刻なんですよ。
 「見ちゃいけないもの、見てしまったぁ〜!」
 みたいな感じです。

 で、最初は空の絵を描いた板を掲げて、
 あたかも凧がそこにないかのようにふるまったりします。
 でも、その板から、凧が移動して、はみ出てしまいます。
 で、もう、みんな大慌てなわけです。

 いったい、何がそんなに、気に入らないのか!?

 で、見てみると、
 みんなで(1個小隊くらいで)、サブマシンガンとかを凧に乱射!
 い、いや、みんな、どうしちゃったの?

 でも、凧はびくともしません。
 というより、どうやら、弾があたっていないよう。

 ……お前ら、抜本的に訓練し直せ。
 
 「高枝切りはさみで、糸切ったらいいじゃん」

 という私の心のつっこみをよそに……

 連中、大量の地対空ミサイルを放ち始めました。
 それもたかが凧1つに。

 い、いったい、連中は何がしたいんでしょうか?
 
 まぁ、それでも凧はびくともしてなかったですからね。
 敵国の凧の性能が、すさまじいということで、納得しよう。

 で、肝心のオチなんですが、
 そこで日常のけだるい場面に戻って、
 見ている人を完全に置いてけぼりにして終了。
 
 「これは、さすがにみんな、拍手も少ないだろう」
 なんて思ってたら、会場からは万雷の拍手が!

 えっ、え〜っ!
 何がそんなに、感動したの!?
 みんなそんなに、凧が嫌いですか!?


3.minuscle(てんとう虫)

 これは、普通に面白かったですね。
 どちらかというと『バグズ・ライフ』のようなアニメです。

 主人公は、当然てんとう虫。
 そこに、目の前にクモが現れて、
 てんとう虫を狩るために、網をしかけます。

 てんとう虫、絶体絶命か!?
 まぁ、別に網を無視すればいいわけですが…

 って、おもむろに勢いをつけて、
 網に飛び込んでいくてんとう虫。
 君、その選択は、一番無謀だ!

 って思ってると、クモの網は一瞬にして破けてしまいます。
 網、弱っ!

 …っていいたいところですが、
 効果音でF1の通過音っぽい音がしてた気がしますんで、
 おそらく、てんとう虫は音速に近いスピードで、飛んでたんでしょう。
 それじゃ、クモの糸では、どうしようもないよね。
 
 …そんなに、あっさり納得していいんだろうか。

 とか思っていると、
 なぜかてんとう虫、大量のはえに追われます。
 なぜか、はえも同等のスピードで、追っかけてきます。

 逃げながら、てんとう虫としては、
 はえをせき止めんとするためか、
 何度もクモの網に飛び込んでいきますが、

 いかんせん、みんな音速の世界で戦っているので、
 クモの網は、ひとたまりもありません。
 最後の方は、クモの網は、完全に崩壊してましたね。
 まぁ、衝撃波による惨事は免れたようなので、
 それはよしとしよう。


 全体的に、みんなけっこう爆笑してましたが、
 これはこれで納得です。


4.ロシアの少女とねこときつねのお話(タイトル不明)

 一言でいえば、トムとジェリーのロシア版です。
 トムにあたるのが、悪賢いきつねで、
 ジェリーにあたるのが、小さい女の子です。

 なぜかこの女の子、ねこたちと一緒に暮らしてます。
 ロシアでも、ネグレクト(育児放棄)が深刻な問題なのでしょうか。
 まぁ、このねこたち、サーベルを難なく扱うなど、
 武の腕もかなりのレベルのよう。
 ロシアには、ねこのサーカスがあるようですので、
 その辺はバッチリ(?)ですね。

 で、そんな武人ねこたち、
 女の子を置いて、買出しに行きます。

 そこで登場するのが、悪賢いきつね。
 どうやら女の子を焼いて食べたいようです。
 しかし、洋の東西を問わず、
 きつねってのは、悪役が多いですねぇ。

 まぁ、そのあとは、なんやかんやで、
 トムとジェリーっぽい展開で、
 逆にきつねが火だるまになったりと、
 ふんだりけったりな状況に。

 えっ? なんかかんやって?
 なんやかんやは、なんやかんやです。

 これ、結構長かったですが、
 それなりに面白かったです。
 観客たちは、もちろん万雷の拍手。


5.オクタポティ(タイトルうろ覚え)

 これは、ラブラブなタコのカップルのお話。
 全体的に、ディズニー映画を見てるような感覚です。
 これも、普通にうけると思います。

 いけすでラブラブしている、タコのカップル。
 そこに、業者が現れて、1匹だけ連れ去っていきます。
 もう片方は、もうそれをひたすら追撃するわけですよ。
 シンプルですが、面白かったですね。

 で、最後に、今度は鳥に連れ去られようとしてたとき、
 もう片方は、体をゴムのごとく伸ばして、追撃しようとしてましたね。
 おそらく作者、『ワンピース』の見すぎに違いない。


6.KJFT No.5(タイトルうろ覚え)

 この作品は、説明が難しいなぁ。
 なんか、くまとうさぎと犬で、合奏やってるんですね。
 くまがハーブっぽいやつで、
 うさぎが切り株をドラムにして、
 犬が歌ってましたね。

 まぁ、ほのぼのとしてて、よかったですかね。

 それにしても「No.5」って、全部でどれだけあるんだろ?


7.マダム トゥトゥリ・プトゥリ

 これは、けっこうホラーアニメでしたね。
 なんか、全体的に絵の雰囲気が怖い。

 最初は、マダムが列車を待っている場面から始まります。
 で、マダムの前を、ものすごい勢いで列車が走っていきます。

 「あぁ、これは通過列車かな」

 …と思っていると、
 次のシーンでは、マダムはなぜか列車の中に!

 飛び乗ったのか、マダム!
 それは、無銭乗車では、ないんですか!?
 いずれにしてもすげえ!

 で、ヨーロッパの列車でありがちな、
 6人一部屋の個室っぽい列車の中。
 みんな、人3人くらい殺してそうな人相です。

 でも、のんびりとチェスしたり 
 マダムになんか話しかけてたり、
 それなりにまったりと時間がすぎます。

 でも、夜になると、なぜかだれもいなくなり、
 列車内には、怪しげなクリーチャーが動き回り、
 列車の車輪からは、炎が吹き出しています。

 たぶん、マダムは間違って、
 地獄行きの列車っぽいのに、乗ってしまったんでしょう。
 無理やり飛び乗ったりするから。

 皆さまも、無銭乗車や列車の飛び乗りは、
 くれぐれもしないようにね。


8.A little Father(タイトルうろ覚え)

 いやぁ。これは、ホントにわけわからなかった!
 説明もムリ!

 なんか、食物連鎖っぽい感じで、
 次々となんか食べてる雰囲気なんですよ。

 まぁ、参加者たちは一際大きな万雷の拍手を送ってましたから、
 たぶん、見る人から見れば、すごいんでしょう。
 私には、さっぱりわからないなぁ。


9.ブレックファスト

 これも、なんていったらいいか、よく分からないですね。
 まぁ、これはアニメーションの技法が、すごいんだと思います。
 紙っぽい背景がぐしゃぐしゃになって、
 朝食を食べる夫妻の風景が、映し出されてました。

 やっぱり、みんな万雷の拍(以下略)。
 みんな、何でもいいんじゃないかなぁ。


10.ザ・ハート・イズ・メトロノーム(うろ覚え)

 これは、なんか心温まる作品ですね。

 なんかよく分からないけど、けんかをした父と息子が、
 最後には雨の中かさをさして、仲直りするって話でした。

 やっぱり、みんな万雷の拍(以下略)。
 みんな、ここまでくると、条件反射で拍手してるのでは?


11.つみきのいえヒロシマ賞)

 さて、このアニメーションも、最後から2番目。
 「まぁ『つみきのいえ』ってくらいだから、
  子どもがつみきで遊んでるんだろう」

 なんて思ってると、おもむろにおじいさんが登場。
 あれ? つみきは?

 などと思ってると、どうやら、おじいさんの住んでる家は、
 ほとんどが海の中に沈んでいる模様。
 しかも、周りを見る限り、ほぼ全域が同様の様子。
 いったい、何が起こったのか?

 でも、これくらいで驚いていてはいけない。
 翌日になると、おじいさんの寝室の足元まで、
 水が床上浸水しているのだ!

 もう、水面上昇率がハンパないですね。
 おじいさん、けんめいにレンガを組み立てて、
 家を空に空に、増強していきます。
 たぶん、これをみんな定期的にやってるんでしょう。

 で、増強完了したので、床上浸水した部屋から、
 上の部屋におひっこし。
 その途中で、いつもくわえてるパイプを、
 下の部屋(つまり海中)に落としてしまいます。

 おじいさん、よほどそのパイプがお気に入りなのか、
 わざわざ潜水服を着て、下の部屋に取りに行きます。

 で、なんか下にもぐりながら、
 過去の事を回想していくわけ。
 このへんは、さすがヒロシマ賞ですね。
 ありがちですが、けっこううまいです。

 …でも、最後まで、
 結局なんで海面が上昇したのかは、わからずじまい。
 このへんの手法は『最終兵器彼女』あたりを
 モチーフにしたに違いない。


12.カフカ 田舎医者(グランプリ)

 さて、最後の作品は
 「カフカ 田舎医者」です。

 監督は、以前『禿頭』とかいう作品がグランプリだったという
 山村浩二監督。

 話の内容は、たぶん原作からしてわけわからないので、
 アニメ化してもわけわからないから、別にいいんですが、
 アニメーションが妙に怖い。
 特に頭が、無駄にぐにゅぐにゅ動いてる。
 人間、あんな頭の動きしてたら、普通死んじゃうよ?

 どんな話かは、興味があれば、原作を読んでください。


○最後に


 いやぁ。面白かったですね。

 個人的には、もっとシュールなものが多数来るかと思ったんですが、
 普通に面白いものも、けっこうありましたね。

 商業アニメの見すぎで、少し食傷気味なときには、
 こういうのも、いいかもしれませんね。

 今後も、2年に1回の割合で、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。

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